明確な記述はないものの、いくつかの情報を総合することで、シロさんの自宅がどこにあるかを推定することができます。
1.自宅から勤め先まではドアtoドアで45分
『きのう何食べた?』第10巻81ページより
2.自宅最寄り駅まで徒歩5分
『きのう何食べた?』第9巻46ページより
3.勤め先は銀座
『きのう何食べた?』第9巻45ページより
4.通勤は東京メトロ・丸ノ内線を利用
『きのう何食べた?』第9巻119ページより
5.新宿より荻窪寄りに住んでいる
『きのう何食べた?』第9巻120ページより
ここは解説が必要ですが、東京メトロの丸ノ内線とJRの中央線は、荻窪と新宿間をほぼ平行に走っています。そのため、どちらか一方が止まった場合に、いずれかに旅客が流れます。
画像を引用した120ページのコマは、まさにその描写で、シロさんは新宿より荻窪寄りに住んでいるため、新宿までは影響を受けてしまう。逆に言えば、新宿より先、銀座方面に住んでいないことの反証になるかと思います。
6.シロさんは荻窪・西新宿間のいずれかに住んでいる
以上のことから、少なくても荻窪から西新宿までの丸ノ内線沿線のいずれかに住んでいることがわかります。また、乗り換えの描写がどこにもないため、支線である方南町から中野新橋間には住んでいなさそう。
その上で、これらの情報がダメ押しに。
7.シロさんの元彼女のパン屋さんは南阿佐ヶ谷にあった
シロさんの元彼女がやっているパン屋さん。モデルとなったお店は南阿佐ヶ谷にありました。
シロさんの家の近くという設定。
8.南阿佐ヶ谷にあったパン屋さんは新高円寺に移転している
しかもそのモデルとなったパン屋さんは、カフェとして南阿佐ヶ谷の隣駅である新高円寺に移転しています。
作中にも隣駅のカフェに行くという設定でお店が登場します。
9.南阿佐ヶ谷に珈琲館があった
「近所の珈琲館のコーヒーうまいよ? あそこじゃダメか?」というセリフがありますが、これも重要なヒント。実は南阿佐ヶ谷に珈琲館はあったのです。
現在は閉店しておりますが。
ちなみに南阿佐ヶ谷駅から徒歩1分ほどの場所で、シロさんの元彼女パン屋さんがあった場所からも5分程度。同じ地区にあります。
一応珈琲館のサイトにて調べましたが、杉並区・中野区・新宿区の丸ノ内線沿線の店舗は2つ。
荻窪か西新宿。シロさんの自宅が両駅にあるという傍証は何ひとつないので、荻窪説、西新宿説は弱そう。それに西新宿ですとシロさんがお買い物するスーパーもなさそうですし。
10.南阿佐ヶ谷から銀座までは30分
東京メトロのサイトで調べると、南阿佐ヶ谷から銀座まで30分。
勤め先まで45分。自宅から最寄り駅まで徒歩5分。最寄り駅から銀座まで30分。これらの情報を重ね合わせると、シロさんの勤め先は銀座駅から徒歩10分圏内ということになり、まずまず現実的な話になります。
この他、シロさんがお買い物をするスーパーのモデルとおぼしきお店も南阿佐ヶ谷にあることなども含めて考えれば、やはりシロさんの家は南阿佐ヶ谷駅周辺ということになりそう。
11.具体的な建物はわからず
ただし、具体的な建物などはわかりません。これは他の登場人物の家や、お店などでも共通するのですが、モデルとなる設定や、参考にしたものはあっても、具体的な場所などはぼかしていたり、設定を微妙に変えていたりします。
『きのう何食べた?』第9巻48ページより
例えば、シロさんの家は事故物件で、人が亡くなっているという設定になっています。
が、こちらで南阿佐ヶ谷周辺の事故物件と探したところで、類似の事件があった物件を見つけることはできません。……ま、あったら問題ですし、さすがにそれをモデルにするわけにもいきますまい。
なので、あくまでシロさんは「南阿佐ヶ谷駅周辺に住んでいる」「丸ノ内線で銀座まで通っている」あたりを結論にして、詮索はここまでにしたいと思います。
『きのう何食べた?』第3巻86ページより
こういう入口のマンション、探せばありそうではあるんですけどね。